消化器のがん

胃がん

胃の粘膜にできた悪性腫瘍を胃がんといいます。胃がんは、50歳後半から60歳代にできる人が最も多く、発症も男性に多くみられます。また、最近は減少傾向にありますが、日本人に最も多いがんです。

胃がんは、胃壁への進行度によって2つに分けられます。胃壁は内側から、粘膜、粘膜筋板、粘膜下組織層、筋層、漿膜層の順に層を形成していて、がんの浸潤が粘膜下組織層にとどまっているものを「早期胃がん」、がんが筋層から漿膜層の範囲まで浸潤したものを「進行胃がん」と呼んでいます。

早期胃がんは無症状のことが多いのですが、人によっては弱い胃部不快感や胸やけ、げっぷ、食欲不振を訴える場合もあります。しかし、進行胃がんになると、食欲不振が進み、衰弱が目立ち、おなかが張る、ときどき痛む、血を吐く(コーヒー色の吐血)、下血(便に血が混じる、黒い便がでる)などの症状が現れるようになります。そしてさらに進行すると、がん細胞が血液などに入り込み肝臓、脳、肺など他の臓器に転移します。

当初、胃がんは日本人に多く、欧米人に少ないことから体質的なものが大きく作用していると考えられてきました。しかし、欧米型の食生活をしている海外の日本人の場合は、胃がんよりも大腸がんが多いことがわかってきました。

このようなことから、塩分の過剰摂取(塩辛い漬け物や魚の干物)、単純な食生活による動物性食品やビタミンの摂取不足などの、日本人の食生活と胃がんとの関わりが注目されています。

また、喫煙もたばこの中に含まれる有害物質が胃の粘膜を刺激し、胃がんの原因をつくるとされています。特に飲酒と喫煙を同時に行うと危険度が増すという説もあります。

早期がんのほとんどは生活習慣病予防健診や人間ドックで見つかっています。胃がんの検査は、内視鏡で病変部を直接観察しながら、組織の一部を採取して調べる組織検査が行われます。これらの検査結果から、がんの進行度や病巣の大きさ、転移の有無などを調べることによって、早期胃がんと進行胃がんが区別され、治療方針が決められます。

胃がんは早期発見し治療を受ければ、ほとんどといってもいいほど確実に治すことのできるがんです。健診などの機会を逃さず積極的に受けることが大切です。

大腸がん

がん保険の対象となるがんの一つに、大腸がんがあります。大腸がんは、50才以降に多く、女性より男性に多く発病します。

しかし、早期に発見し治療すると治ることが多いがんです。しかし、早期という段階は、血便や便が細くなるとか、便秘と下痢を繰り返すなど、良性疾患や痔と似ているので、受診が遅れることが多かったり、特別な自覚症状がないので注意が必要です。

そして大腸がんは、家族にかかった人がいると、かなりの確率で発病しますし、タバコは大腸がんの原因になります。また逆に、野菜や果物などは大腸がんの予防に効果があるといわれています。

また治療法には、内視鏡的治療、外科療法、放射線療法、科学療法があります。しかし、大腸がんは多くの場合、外科療法をとられることがあるので、大腸がんが少し進行していても、治る可能性が他の内臓のがんよりはあります。しかし、手術をしても再発の危険もありますので、定期的に検査を行うべきでしょう。

また、大腸手術の後には、便秘になりやすくなったりしますし、多少の食事制限などがありますが、医師の指示に従って生活すれば大腸がんは克服できます。

直腸がん

直腸がんは直腸に出来る悪性の腫瘍です。この直腸がんは、初めは自覚症状が無く、ある程度がんが大きくなると血便や排便異常、残便感や下痢や便秘、貧血症状などが出てきます。

直腸は、肛門に近い直腸にがんが出来るため、ほとんどの場合真っ赤な血便が出ます。その血便を痔と勘違いすることが多く、発見が遅れることがあるので、血便があった場合は、自分で勝手な思い込みをせず病院に受診をするべきです。

また直腸がんは肉食の多い欧米人に多いので、予防としては動物性の脂肪やたんぱく質を多くとらないようにして、食物繊維をたくさん含んだ野菜や海草類などを多くとるようにし、適度の運動と規則正しい生活をして、便意を我慢しないようにします。

そして日本では40歳代から増加して60歳代の男性に多い病気ですから、がん保険などに加入して、治療にかかる費用などの保障を考えておくことも必要でしょう。

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